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カフカの『城』の構想に大きな影響を与えたと見られる
チェコの生んだ19 世紀の女性作家の名作!
19 世紀のチェコは、オーストリア・ハンガリー帝国の支配下にあり、
公用語はドイツ語であった。そんな中、ボジェナ・ニェムツォヴァーは、
言語革新運動を背景にこの物語を紡いだ。当時、ドイツ語系高等学校の
チェコ語の教科書として使われ、国民的支持を受けた作品である。
作品は、作者の実の祖母をモデルに、住み慣れた村からポーランドとの
国境に近い山地の小さな村の娘の家に舞台を移し、そこの住民との交流や
なりわい、ちいさな事件や季節ごとのひなびた行事など、150年前の
チェコの山村の姿を描きつつ、物語が展開する。
娘の亭主はドイツ語を話す領主の役人で、お婆さんはそれなりの違和感を
持つが、孫たちのいる家族は、楽しく平穏だが、村ではオーストリア帝国支配
のさまざまな矛盾が露出する。若者が徴兵されて婚約者との仲を裂かれる話、
駐留する軍隊の構成員が多国籍でイタリア人の兵士に暴行されて気が触れて、
山の中で生き続けるヴィクトルカの物語、お城の領主夫人との心の通った交流と
役人たちと村人の軋轢など……。
ほのぼのとした物語の底流に流れる毅然とした精神の発露と民族の誇り。
●挿絵多数収載!
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