漱石「こころ」の言葉

文春新書

漱石「こころ」の言葉

取り寄せ不可

出版社
文藝春秋
著者名
夏目漱石 , 矢島裕紀彦
価格
803円(本体730円+税)
発行年月
2014年6月
判型
新書
ISBN
9784166609772

「辛くなったら漱石先生に聞こう!」

代表作「こころ」の新聞連載から百年を機に、またまた「ブーム」の様相を呈している夏目漱石。彼は単なる小説家である以上に、人生を探求する哲学者であり、文明批評家であり、さらには、頑固で短気で癇癪持ちといったイメージとは裏腹に、若い門弟や友人の相談にのって的確なアドバイスや励ましを与える慈父のような存在でした。遺された小説、随筆、評論、書簡、俳句、漢詩等にも、百年後を生きる私たちの指針となる言葉があふれています。

「人を観よ。金時計を観るなかれ。洋服を観るなかれ。泥棒は我々より立派に出で立つものなり」

「余計なことをいわずに歩行いていれば自然と山の上へ出るさ」

「本を読むばかりで何にもできないのは、皿に盛った牡丹餅を画にかいた牡丹餅と間違えて大人しく眺めているのと同様だ」

「あなたの生涯は過去にあるんですか、未来にあるんですか。君はこれから花が咲く身ですよ」

「夫婦は親しきを以て原則とし、親しからざるを以て常態とす。君の夫婦が親しければ原則に叶う。親しからざれば常態に合す。いずれにしても外聞はわるいことにあらず」……。本書は、ユーモアと真理に満ちた234のメッセージを厳選した名言集です。ご一読いただけば、文豪が「あなたの心の師」と感じられることでしょう。

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