取り寄せ不可
禅者であるだけではなく、類まれな詩作者でもあった道元。
彼は幼いころから育まれた詩文の才により、生涯四〇〇首以上の偈頌(漢詩)を残していた。
祖師の頂相(肖像画)に寄せた賛頌である「真賛」、自身の頂相に寄せた辞である「自賛」、在宋時代から帰国後、越前時代に詠まれた観月、寓居、山居など応時応節の「偈頌」、計一五〇首を収録した本書は、道元の「さとりの詩人」としての姿を描き出す。
『永平広録』掉尾を飾る最終巻(巻十)の全訳註。
道元が漢詩に詠んださとりの深奥を簡明に解説する。
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