解釈学と批判

解釈学と批判

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出版社
知泉書館
著者名
アウグスト・ベーク , 安酸敏真
価格
6,600円(本体6,000円+税)
発行年月
2014年5月
判型
A5
ISBN
9784862851864

本書は中期と後期の東方教父を代表するニュッサのグレゴリオス(335頃-394)と証聖者マクシモス(580頃-662)による6つの古典作品と初期の修道者の記録『砂漠の師父の言葉』から主要部分を編集,東方教父と東方キリスト教の伝統を紹介する詞華集である。
東方・ギリシア教父と西方・ラテン教父の伝統は,2世紀から8世紀半ばにわたり,ヘブライ・キリスト教が古代ギリシア思想を受容,超克することにより形成され,ヨーロッパ世界の源泉となった。
東方教父にあっては,修道と学問が渾然一体のものとして営まれ,神ヤハウェの本質は不可知で超越そのものであり,ただ万物に及ぶ神の働きエネルゲイアを通して経験され知られるに過ぎない。この本質と働きとの峻別こそ,東方キリスト教の特徴である。神を語る神学と知恵を愛する哲学は一つのものであった。
「イエス・キリストとは,いかなる存在か」という教父たちの問いは,われわれにとっても「人間とは何か,人々の真の交わり・愛とは何か」の問いへと連なる切実な事態である。読者は珠玉の言葉を通して,自己を超えて善き存在へと変容していくアレテー(徳)の可能性と人間の真実の意味を見出すに違いない。

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