カール・シュミット
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「主権者とは、例外状態にかんして決定を下す者である」――シュミット以上に妖しげな言葉を使う政治学者がいただろうか。「非常事態」、「友・敵」、「独裁」……。数々の用語はときに魅惑的な衝撃を与える。どうして彼は独裁の理論をうち立てたのか。本巻はシュミットの理論を包括的に取り上げ、当時の政治・社会状況に即して構造的に検討を加えることで、彼の理論の有用性と限界をともに引き出した、総合的なシュミット論である。
目次】
第一章 シュミット――全体国家論の思想構造
第二章 大統領の独裁とヴァイマル共和国の崩壊――憲法第四八条第二項(緊急命令権・非常権限)をめぐる
第三章 「独裁」と「自由」――「委任独裁」と「主権独裁」
第四章 「神話」と「独裁」の政治理論――例外状態を前面に立てた「独裁」の正当化
第五章 政治の本質――保守主義の「敵・味方」論
補論一 全体主義
補論二 ファシズム
補論三 〈現代独裁論〉考――カール・シュミットの全体主義国家論をめぐって
補論四 「例外状態」と_^民主主義【デモクラシー】^_――「正常」と「異常」のダイナミズム
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