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銭稲孫は、日本文学の翻訳業績において、周作人と比肩されるが、中国でのその評価は低いといえる。北京が日本の占領下にある時期もその地にとどまり、万葉集をはじめ、数多くの日本文学の翻訳紹介を行い、必然的に日本の文化人とも深い付き合いがあった。佐佐木信綱、吉川幸次郎、目加田誠、竹内好、岩波茂雄、谷崎潤一郎などの名前が見える。戦時下でのそういった活動により、銭稲孫は、日中戦争終結後、中国で「文化漢奸」(文化面での民族の裏切り者)として投獄されることになったが、同様の扱いを受けた周作人と比して、ほとんど取り上げられることがなかった。本書では、銭稲孫の日本との関わりやその業績を見直し、新たにその生涯を評価するものである。
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