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日本観光文化研究所所長時代に行われた幕末・明治期の紀行文を読む講義のうち、昭和51年9月から52年3月まで全7回の『日本奥地紀行』の講義録。一英国人女性旅行家が目をとめた不思議な国「日本」の事象をきっかけに、その資料的価値、バードの視点の出色さを指摘するにとどまらず、著者自身の比類ない観察眼と聞き取り調査に裏打ちされた該博な見識が縦横無尽に紡ぎ出され、宮本民俗学の入門書ともなっている。
日本観光文化研究所所長時代に毎月行われた講義のうち、昭和51年9月から52年3月まで全7回の『日本奥地紀行』の講義録。講義は幕末・明治期の紀行文を通して民衆社会や世相史を読むというもの。一英国人女性旅行家が目をとめた不思議な国「日本」の事象をきっかけに、その資料的価値、バードの視点の出色さを指摘するにとどまらず、著者自身の比類ない観察眼と聞き取り調査に裏打ちされた該博な見識も、圧倒的説得力を持って縦横無尽に紡ぎ出され、宮本民俗学の入門書ともなっている。
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