クォーク・グルーオン・プラズマの物理

基本法則から読み解く物理学最前線

クォーク・グルーオン・プラズマの物理

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出版社
共立出版
著者名
秋葉康之
価格
2,200円(本体2,000円+税)
発行年月
2014年4月
判型
A5
ISBN
9784320035232

宇宙初期に存在していた超高温物質クォーク・グルーオン・プラズマ=QGPが最近実験的に作り出せるようになった。このQGPについて、第一線の著者が、実験の最新成果を含めて詳しく解説する。

商品レビュー

評価
★★★★★
公開日
2021年8月9日

宇宙の始まりを知る手がかり、QGPを学ぶとっかかりに

本書は宇宙誕生初期に存在していたとされるクォーク・グルーオン・プラズマ(QGP)相やその理解において重要な量子色力学(QCD)に関する研究の進展を入門者に向けて紹介する本です。これらは本来なら素粒子物理学、原子核物理学、特殊相対性理論、量子力学といった周辺分野を学んでようやく手が出せるトピックです。しかし、本書ではそうした周辺分野について最小限の知識を紹介することで、学部1~2年生レベルの物理・数学の知識でも振り落とされることなく最近(おおよそ2012年頃)のQGP研究まで駆け抜けていきます。
高エネルギー物理の実験系に進んだ大学院生は前半の数章を必要としないでしょうし、全体を通した「つまみ食い」感に物足りなさを感じるかもしれません。他方で、そうした分野の研究室への配属を目指す学部生や、物理学に関心のある他分野専攻の方がこの分野に興味を持って最初に読むにはうってつけの一冊です。

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