現代世界は近代世界からの移行期にあると考えられ、その行く末が明確にならないままに、人々はその歩みを続けなくてはなりません。平和学と平和運動も海図なき航海を余儀なくされているのが現実です。
それだけに、私たちは、一方では足元の現実に追われながら、その都度のより良き解答を模索しながら、他方ではより大きなパースペクティヴで、来るべき将来社会像を結像させる理論的営みを続けなくてはなりません。
こうした問題意識を持って、私たちは「闘う平和学」という構想を掲げました。平和をつくるための理論と実践を、よりいっそう自覚的に、よりいっそう積極的に、そして継続的に展開する平和研究。
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