取り寄せ不可
公害、薬害、巨大事故。
我々のあずかり知らぬところで進行し甚大な被害をもたらす悲劇は、なぜ繰り返されるのか。
それを防ぐため、専門的能力を持たない市民に何ができるのか。
科学者として生涯、原発の危険性を訴えつづけた著者は、市民が国家・企業・アカデミズムからも独立して専門的批判の能力を組織・維持・育成する方策を構想し、その実践報告とともに本書を遺した。
3・11後の日本に向けた最もポジティブな提言。
【本書の内容】
■第一部 市民の科学
第1章 市民と科学――序にかえて
第2章 専門的批判の組織化について
はじめに
1 独立な批判とその組織化
2 西ドイツにおける独立研究機関
3 日本の状況と課題
第3章 原子力資料情報室
1 オルターナティブとしての市民の科学
2 原子力資料情報室
3 市民の目からの評価
第4章 プルトニウムと市民のはざまで
■第二部 市民にとってのプルトニウム政策
第1章 プルトニウム利用政策を問い直す
第2章 プルトニウム軽水炉利用の中止を提言する
――プルサーマルに関する評価報告
第3章 解体核兵器からのプルトニウムをどう処分するか?
1 次の世代と結ぶ
2 オルターナティブ・ノーベル・プライズ
3 若い人たちは「理工」離れか
4 学校が始まった
5 突然の暗雲をバネにして
6 学校のこれから
■おわりに 「市民の科学」のこれから――高木学校によせて
あとがき
解 説(金森 修)
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