2008年以来、11年の刑で服役中の
ノーベル平和賞作家で詩人の劉暁波
日本で初めての詩集刊行
骨がきしむほどの愛の詩に触れることは
世界のかなしみに近づくことではないだろうか
<訳・編者より>
骨がきしむほどの愛の詩
劉暁波の詩の翻訳に取りかかってまもなく、わたしはひとり、北京と長春を訪ねた。彼が過ごした場所を知りたかった。天安門広場には人々があふれ、中国全土の天地水明の地が大きなビジョンに映されていた。かつてこの広場で多くの若者の血が流され、一夜にして、流血の痕跡は跡形もなく拭われ、何ごともなかったかのように観光客が訪れる場所へと変化していったことを、そして、いまだ多くの行方不明者がいることを、ここにいるどれぐらいの人が知っているのだろうか。
劉暁波の詩を深く知ることで、彼の詩を通して、彼のかなしみを通して、世界のかなしみに近づくことができるのではないか。(田島安江)
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