わが国ではじめての、子どもたちの現場に焦点を絞ったドラムサークル(DC)実践ガイド。DCは単に音楽の授業の導入として用いるだけでなく、全校音楽や、音楽発表会、特別活動の時間にも有用。DCを導入することによって、教師は児童・生徒に「全員が揃って」「決められたことを」「やらせよう」という視点ではなく、子どもたちの「自由な表現」を、「引き出し」、「方向づける」ファシリテーションに徹する必要がある。また、子どもたちは短い活動であっても、脳内が活性化され、その後の学習を促進すること、他人の音やリズムを聴き合うことで、集中力が増し、協調性が高まることなどが確認されている。
DCとは何か、ファシリテーションとは何か、をかいつまんで説明する序章に続いて、日本の教員による授業実践、アメリカの教員に向けた実践、そして、外部指導者による実践、とさまざまなケースを紹介する。著者は、DCの普及に力を注いでいる、ドラムサークル・ファシリテーター協会(DCFA)の主要メンバー3人に、一昨年、昨年の「ドラムサークル・フォー・ティーチャーズ」に来日し、好評を博したメアリー・クニシュ氏。セロトニン研究の第一人者、有田秀穂さんの特別寄稿も交えた、充実した内容で、DC導入を検討している先生方の背中を押す。
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