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本書は人格としての人間の生活ないし生命の形態を哲学的に再構築する試みである。それは同時に人間学的前提としての人間の世界?内?存在をも解明する。
その形態には,人間および人格という観点からのものと,社会的存在および自律的個人という観点からの二つの生活形態がある。ここでは人格の同一性という観点から人間であると同時に人格であるという問題を中心に考察する。人格の同一性という伝統的な問いについて,著者は人格概念を使って人間の通時的統一性の条件を確定するのではなく,純粋に生物学的に理解された人間有機体という概念と能動的・規範的自己関係の規準に依拠した独自の方法を提案する。
人格概念はヨーロッパの哲学・宗教の根幹をなし,現実生活においても法的権利・義務など多岐にわたり活用されている。従ってその考察には理論哲学・実践哲学から日常の社会政治的・法的・生命倫理的実践をも視野に入れた考察が要請される。
本書はヘーゲル研究や生命倫理学の領域の第一線で活躍している著者が,人格概念についてロックをはじめ多くの学説を批判的に整理した概説書であると同時に格好の哲学入門にもなっている。
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