近代朝鮮における天主教弾圧と抵抗

近代朝鮮における天主教弾圧と抵抗

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出版社
彩流社
著者名
柳洪烈 , 金容権
価格
6,050円(本体5,500円+税)
発行年月
2013年12月
判型
A5
ISBN
9784779119279

現在、韓国のキリスト教信者の比率は絶対信者数、人口比率ともにアジアでは

第2のキリスト教国家である。その源流となるキリスト教(天主教)の受容は、

ただ一人の宣教師、神父の伝道もないなかで、朝鮮の先進的な一部の

実学儒教者たちの自発的な「西学」研究によって始まり、それが信仰へと広がる

という世界史上希有の出来事だった。

 それは、朝鮮末期の行き詰まる時代──甚だしい階級社会のなかで、生産は滞り、

民乱は多発し、倒壊寸前の政治社会の枠組み──のなかで大院君は上からの改革と

民族的一丸を試みるが、自ずと限度があった。それ故、実学者たちは西学_天主教の

思想に現状を打破する突破口があるのではみたのだが、

弾圧(教難)が待ち構えていたのである。

 本書は、その弾圧と抵抗の過程を、近代へと向かおうとする朝鮮の

呻吟の一端を活写し、史上希なキリスト教受容の問いに応える名著。

翻訳が待たれていた画期的な研究書。

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