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革命二年目のロシアを襲った最大の危機
絶対自由主義者ヴィクトル・セルジュが描き出す、
声なき群衆が語るもうひとつの物語・歴史(イストワール)
「歴史の前でポーズを取る、偉ぶる、英雄ぶるのはごめんだ。生きること、それこそが労働者階級が骨の髄まで望んでることだ。我々の背後にいて、我々が鍛えているつもりでいるが実際には我々を動かしている、飢えた労働者たち、彼らが心底望んでいるのは、それだ。あきらめるか続けるか決断を迫られたら、彼らは続ける。そうだ、我々も闘いつづけよう、生きる習慣を身につけよう。」(本文より)
亡命生活の貧困のなかで育ち、20 世紀初頭の社会主義、無政府主義活動の荒波にもまれた末に辿りついた「希望の地」ロシアでセルジュが目にしたのは、欧州列強と反動勢力に挟撃され、絶体絶命の危機に瀕した街、ペトログラードの姿だった。
後に共産党員として初期ソヴィエト共和国のために働き、やがてスターリンの台頭によって再び苛酷な弾圧にさらされたセルジュは、当局の厳しい監視下で1919 年ペトログラード攻囲戦の状況を小説として綴った。(原稿は密かに国外に送られ、原書は1932 年にスイスで刊行された。)
戦争を指導した権力者たちの物語ではなく、「正当な」歴史の影に覆い隠された民衆一人ひとりが顔、名前、言葉をもち、各々の立場から話しはじめる。党員、反革命派、旧ブルジョワ、労働者はじめ市井の人たち、娼婦、少数民族兵などなど、総勢100 名を超える登場人物たちの声が、これまで誰も記すことがなかったロシア革命の真実を描きだしている。
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