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カントが『純粋理性批判』(1781年)による認識批判にもとづき超越論哲学を展開しはじめてから,1789年のフランス革命勃発による政治的,思想的な革命の時代をへてヘーゲルに至る30年に及ぶドイツ古典哲学の生成と展開の過程を文献研究を踏まえて考察する。カントの「哲学革命」の影響下で「ドイツ観念論」の哲学者たちの営為を位置づけ,超越論哲学における思考様式の革新が認識理論の領域に止まらず,哲学批判,科学批判を超えて自然,社会そして思考に関する新たな地平を多様に切り拓いていく過程を分析し,〈カントからヘーゲルへ〉という単純な図式を超えてドイツ観念論の幅広い活動の実態を明らかにする。
著者は旧東ドイツにおいてシェリング研究で学位を,さらにカントとヘーゲルの歴史的なものの理論発展に関する研究で教授資格を得るとともに,東独の崩壊を視野に入れてドイツが抱えるヨーロッパ圏の諸問題について精力的に活動してきた。カント,シェリング,ドイツロマン派,そしてニーチェに関する業績や,カント,シェリング,ヘーゲル,アルニム,リッターらの著作を編集するなど多岐にわたる文献研究により,ドイツ観念論を根本的に見直すことに貢献している。
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