1~2日で出荷、新刊の場合、発売日以降のお届けになります
■シナリオ・プランニング
その歴史は古く、第2次世界大戦後のアメリカ空軍にはじまり、大企業、政府系組織などでも戦略立案の手法として使われてきました。
ロイヤル・ダッチ・シェル社、アパルトヘイト後の南アフリカがシナリオ・プランニングの代表例ですが、何も大企業や国家機関だけに有効な手法というわけではありません。まわりにいる同僚やコミュニティの人たちを集めてやってみるのもいいですし、今後のキャリアや人生を考えるうえでは、自分ひとりでやることも可能です。
たとえばこの本では、著者ウッディーと息子マルコム君が『ハリー・ポッター』の初版本を「できるだけ高く売る」ために、シナリオ・プランニングを使って見事に89倍の値段で売ったケースなど、いろいろなフィールドでの活用法が紹介されています。
事業計画から商品開発、地域活性まで、「未来に関わる」すべての人のための手法。
――それが、シナリオ・プランニングなのです。
■計画ではなく行動のためのツール
シナリオ・プランニングというと、名前の印象から「計画」のためのツールと思われがちですが、最大の特徴は「行動」を支援するところにあります。
シナリオ・プランニングとは、「必ず起きること」を予測するものではなく、むしろ「起きるか起きないかわからない」未来を複数描き、それに備えようとする方法論です。
それゆえ、よいシナリオを書くことよりも、組織の中のできるだけ多くのメンバーがシナリオ作成のプロセスに参加することに重きを置きます。
その結果、未来を考える共通言語を持ち、ストーリーとして変化の要因を理解するため、変化の兆しが現れたらいつでも行動に移せるよう準備ができるのです。
よく利用するジャンルを設定できます。
「+」ボタンからジャンル(検索条件)を絞って検索してください。
表示の並び替えができます。