取り寄せ不可
食物アレルギー児の半数以上の危険が減る!
通常、学校や園でのアレルギー対応食は、個別に原因食材を除去したものをつくり配膳します。
しかし対応すべき子どもの人数が多いほど、また除去すべき食材が多岐にわたるほど、事故の確率は高くなります。
この問題に大阪・門真市のおおわだ保育園は、画期的な方法で対応しました。
それは子ども全員の給食から2大アレルゲンである卵、乳製品を完全に除く方法です。
「保育所におけるアレルギー対応ガイドライン」(厚労省 2011年3月)によると、食物アレルギーの子どものうち、鶏卵に反応する子は約50%、牛乳に反応する子は約20%います。
つまり最初からそれらを使わないで調理すれば、少なくともアレルギー児の半数以上の危険は軽減されます。なかにはアレルギーをもたない子とまったく同じ給食が摂れる子もいます。
おおわだ保育園の栄養士、調理師、保育士たちが一丸となって、ハンバーグならハンバーグの形状、味にこだわり、おいしいメニューを開発しました。代替食材も手に入りやすく、金額も負担にならないものを選びに選びました。
いま、もっとも注目されている食物アレルギー対応方法を、おいしいレシピを中心に紹介します。
【編集担当からのおすすめ情報】
代替食材の選択は、どの園でも頭の痛いところでしょう。おおわだ保育園では、スーパーやメーカー直販で比較的手に入りやすいもの、従来の食材とくらべて高額にならないものを選びました。代替食材リストだけでも、貴重な情報だと思います。
おおわだ保育園では、小麦アレルギーの子はいませんので、園では小麦粉を使用していますが、本書のレシピは小麦も使用していません。
現在、「なかよし給食」と呼ばれるこのやり方は、徐々に広がりを見せています。北海道・千歳市では、市の保健福祉部が音頭をとり、2013年6月から全市の9園の認可保育所で実施しています。市では食物アレルギーのある子のうち約90%が、卵・乳製品のアレルギーをもっています。そのレポートも掲載されております。
アレルギー児の危険を少しでも減らすために、ぜひご一読をお願いします。
よく利用するジャンルを設定できます。
「+」ボタンからジャンル(検索条件)を絞って検索してください。
表示の並び替えができます。