悲しき歌姫

悲しき歌姫

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出版社
イースト・プレス
著者名
大下英治
価格
1,650円(本体1,500円+税)
発行年月
2013年11月
判型
B6
ISBN
9784781611105

作家の五木寛之は、藤圭子の演歌を「<艶歌>でも、<援歌>でもなく、正真正銘の<怨歌>である」と評した。藤圭子は、人生の辛酸を嘗めた作詞家・石坂まさをが書いた「圭子の夢は夜ひらく」にあるように、「十五、十六、十七と 私の人生暗かった」と歌い上げた。 1970年代、若者たちは失意に満ちていた。学園紛争から安保闘争へ連なる革命に敗北していた。外に向けられたエネルギーは萎み、あてどない気分に揺れていた。 戦後日本の高度成長の陰で、人々は急激な明るい変貌ぶりに不安と迷いを覚えた。 藤圭子もまた、デビュー前に、人知れ

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