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誕生から親なき後まで、トイレ・入浴介助、ファッション・好きなことなど生活のエピソードから、障がいってなんなのか? 障がいの軽重って? この子の人生は? 福祉とはケアとは…を語り合う。母が語ることが多い、「障がいがある子の生活」を父親が語ることが、まずもって珍しい。ただただ「たいへん」、ただただ「がんばってます」話ではなく、日々の生活での互いの存在を、哲学する人がじっくりと、だけどやっぱりバタバタ・ちょっと首をかしげ、困ったなーと思って綴る。
娘と自分の関係、娘と社会との関係をじっくり眺めてみると、他者・社会とのかかわりがあれば、「障がい」が障がいでなくなっていく、個々の努力のみに障がいの「克服」をゆだねるのではなく、社会が「障がい」をみんなでどう取り込んでいくのかがカギなのだ、と思いいたる父たち。
障がいがある子どもをもつ親だけでなく、どう子どもとかかわったらいいか、悩んでいる人たちにも参考になる話題が満載。哲学はこむずかしいものではなく、「哲学ってこういうもんなんだ」と、哲学する楽しみも。父たちの素朴な語りに、耳を傾けてください。
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