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女性に社会的地位がなかった明治初期、日本初の公許の女医となった女性がいた。その名は荻野吟子。十九歳にして夫から業病をうつされ絶望の淵に立たされながらも、同じ境遇の女性を救うべく世間の偏見に抗して医学を志した。キリスト教への入信、東京から未開の地・北海道への移住など、波瀾に満ちた生涯を描ききった感動長編。
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