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2011年にタイの中部地方で大洪水が発生した。水が引いた後にも、解明すべき疑問や解消すべき不安が残されている。第1に、なぜ洪水が発生したのか。降雨が多かったせいなのか、ダムの管理にミスがあったのか。第2に、大きな被害とはどんなものであったのか。第3に、なぜ大きな損害が生じたのか。なぜ十分な備えや対策をしていなかったのか。第4に、洪水後にどのような洪水対策がとられたのか。その対策は十分なものなのか。第5に、洪水が懸念されるときには、だれが発するどの情報を注視すればよいのか。雨量か、ダムの貯水量か、河川の水位や流量か、海の潮位か。本書は、これらの疑問に答えることを目的としている。
2011年の洪水はタイの歴史にも日系企業の歴史にも刻まれるに違いない大事件である。2011年に1942年洪水の写真集や記録が探し求められたように、遠い将来にタイ2011年大洪水を振り返ることができる記録が残っていることは有意義であろう。本書は、そうした記録のひとつになることも意図している。
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