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「言語ゲーム」論はこうして熟していった!
中期から後期に向かうウィトゲンシュタインの生々しい哲学の現場を読む!
ある語の使い方を知っていることはチェスの駒の動かし方を知っていることに似ている。では、規則はいかにしてゲームをプレイすることの内に入り込むのか。――たとえば一九三二―三三年の講義でこう語りかける。言語、意味、規則といった主要テーマを行きつ戻りつ考察し続け、ウィトゲンシュタインにとっても画期となった時期の魅惑の哲学を味わう。
ボールを用いてプレイしている人々を見て、そしてそのようなゲームを百回見たあとで、そのゲームの規則を書くように言われたとしよう。しばらく見たあとならばその規則を書くこともできるだろうというのは、確かにふつうのゲームの場合であればその通りであるに違いない。さて、規則に従ってゲームをプレイすることと、たんに遊んでいることとの間にあらゆる種類の中間的事例がある。そしてそれはわれわれの言語においても同様である。――<本書「1934年-35年 ミカエル祭学期 講義3」より>
※本書の原本は、1991年、勁草書房より刊行されました。
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