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日本の雇用・労働をめぐる議論は、エリートかワーキングプアを対象としたものに偏りがちである。 そこには「普通の人」の「普通の働き方」が見落とされており、ブラック企業論争やノマド論争で可視化されたのは、私たちの「普通に働きたい」というこじれた感情であった。 しかし、「普通の人」とは誰か? 「普通の働き方」とは何か? そもそも私たちは「普通」ということが、実はよく分かっていないのだ。 本書は豊富にデータを揃えながら「意識の高い」系言説のウソを暴き、私たちノンエリートのための働き方を考察する。
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