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室生犀星が子供たちに向けて遺した唯一の詩集『動物詩集』から、9つの詩による児童合唱作品。詩集は序文、〈序詩〉に続き春夏秋冬に分けて様々な動物の歌72篇が収められる。組曲は〈序詩〉を第1曲として、バッタやトンボ、毛虫、イナゴなど身近な生きものたちの歌8曲が概ね春夏秋冬の順に構成されている。各曲は1~3分の小品で、昆虫の特徴を模したモチーフ、声部の掛け合いなどアンサンブルの仕掛けが楽しい一方、静謐な表現も求められる部分もある。
詩集は戦時下の昭和18年に発表されたもの。「〈序詩〉での“生きもののいのちをとるな”という叫びは、戦争を賛美し、敵を殺すことを美徳とした当時の社会への、詩人のせいいっぱいの抵抗であり、未来を担うこどもたちへ向けられたメッセージであろう」(作曲者)
豊中少年少女合唱団により委嘱され、同団の第10回記念定期演奏会において初演された。(指揮=西岡茂樹/ピアノ=寺嶋陸也)
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