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"日本産哺乳類の毛の系統的価値や形態と機能の関係を論ずる上での基本図鑑。
翼手類を除く日本産哺乳類48属53種について,保護毛と下毛を走査電子顕微鏡(SEM)によって観察したものである。以下の特徴を持つ。
1鱗片については保護毛と下毛のそれぞれを3〓4部位について観察・記載した。
2従来はまったく観察されてこなかった下毛の鱗片では数種の動物で特徴的形態像を記載した。
3保護毛の鱗片ではこれまで観察されたことのなかった構造を記載した。
4保護毛の最大直径部を縦断し,毛髄質を観察・記載した。
5SEMによる保護毛縦断面の観察では従来の光学顕微鏡像に比べ毛髄質の構造が多様であることを明らかとした。
こうした特徴を持つ本書は哺乳類の毛の同定・識別に際して極めて有用な図鑑である。とくに,糞中に排出される毛や考古資料から得られる毛では鱗片の構造が損傷を受けているため,SEMによる縦断像の観察は有力な同定手段となる。
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