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美空ひばり、長谷川一夫、藤山一郎、渥美清、森繁久彌、森光子。
演出家の著者が昭和・平成の大スターにして国民栄誉賞を受賞した6人の足跡を辿り、大衆とスターが織りなす、ひとつの芸能史を紡ぎだします。
著者はステージやドラマの演出を通して、スターたちと直に接してきました。
スターがふともらした言葉、仕事に向かう姿勢、演技を離れたときの素顔などを回想し、その芸の本質に迫ります。
美空ひばりはなぜ「下品」といわれたのか?
長谷川一夫の「科学的」な演技。
最後の「国民的歌手」藤山一郎は「ジャズ」を歌っていた。
知られざる渥美清の素顔。
「戦争をしくじった」森繁久彌が生涯抱えた陰影。
森光子が演技で見せた「非情」の瞬間。
同時代の雰囲気も克明に回顧することで、6人の「傑物」が芸能史において、いかなる存在であったかも浮かび上がってきます。
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