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時空を超えて、四十七士のイメージを追う
江戸時代最大の事件である赤穂事件とそれを元に創作された「忠臣蔵」は、つねに多くの人たちの関心の的でした。その物語は、浄瑠璃・歌舞伎から小説・映画・テレビまで、さまざまな形で再構成され、私たちの精神性にも大きな影響を与えています。明治天皇が京都から東京に入ろうとしたときに最初にしたことは、高輪泉岳寺の義士の墓所への奉幣だったといいます。赤穂義士は江戸(東京)の誇りとなっていたのであり、江戸っ子の心をつかもうと天皇の側近が考えたパフォーマンスだったのでしょう。
しかしながら、早くから様々な物語や巷説が流布したために、赤穂事件の実像はわかりづらくなっています。本書は、江戸時代に書かれたさまざまな史料を読み解き、最先端の研究成果を踏まえて、赤穂事件の真実に迫るとともに、江戸っ子が赤穂事件をどうとらえていたのかを明らかにします。多数の図版や地図なども収載、「忠臣蔵」が国民的物語になるまでを追い、四十七士が愛される理由を考えます。
【編集担当からのおすすめ情報】
今年の江戸文化歴史検定のお題は、「これが本当の忠臣蔵――赤穂事件が“物語”になるまで」です。本書は、検定合格にも役に立ちます。
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