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クラリネット奏者・板倉康明の委嘱により1992年に作曲。
「クラリネットの持つ多様な音色、表現の中に、私は、最も孤独を感じます。かすかな呟きから突き刺す様な鋭い叫びまで、波打つ持続の中で〈うた〉にしていきたいと思い、この曲を作曲しました。曲は、無伴奏で発展し、大きなピークを形成します。後半、ピアノが入り、全体が弛緩していく中で、人間の魂にとって懐かしい風景が漂うことを願っています。」(作曲者)
1993年音楽の友ホールにて板倉康明(Cl)山田武彦(Pf)によって初演。その後も吉延勝也(Cl)や三界秀実(Cl)らによって幾度も再演されている。クラリネットの魅力を最大限に引き出した作品。
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