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ブッダ、ナーガールジュナ(龍樹)、ヴァスバンドゥ(世親)、蓮如、鈴木正三。彼らの生涯と思想、歩んだ道、説いた言葉から、仏教の智恵と生きる手順を学ぶ。形を変え、人々を導き救ってきた仏教に近づく試み。
〈目次〉
はじめに
第1部 仏教体系の連峰
第1章 ゴータマ・ブッダ──ブッダとなった人
ブッダとなった人/ゴータマの出家/ブッダの悟り/ゴータマ・ブッダの先駆形態/出会いへの歩み/場と人と/ブッダ、中道を説く/縁起の法/自分の都合による歪み/サンガと都市/フェアとシェア/ブッダの入滅/仏道への第一歩/ブッダの言葉/無明─愛─苦/無常/智慧と慈悲/ブッダへの帰依から始まる道/過去を追わず、予期不安にも振り回されず/分かち合うことから始まる
第2章 ナーガールジュナ──第二のブッダ
仏教史上最大の転換期/ナーガールジュナ物語/存在(もの・こと)の問題/ナーガールジュナの思想/縁起とは空性/どこにも着地しない道/六波羅蜜・諸仏・諸菩薩/テトラレンマ/「空」を生きる
第3章 ヴァスバンドゥ──仏教の統合
ヴァスバンドゥという人物/前期ヴァスバンドゥの『〓舎論』/後期ヴァスバンドゥの「唯識」思想/仏道としての唯識/世界は心の表象にすぎない/現代人は唯識に注目せよ
第2部 日本で構築されたノーマライゼーション・ブディズム
第4章 蓮如──日常を営む仏道
『維摩経』に見られる脱構築への営み/ノーマライズされていく仏教/蓮如へと続く水脈/研鑽期の蓮如/蓮如、表舞台へ/堅田へ/吉崎へ/手紙から見る蓮如の思想/蓮如の求心力/大坂へ/本願寺教団との歯車が噛み合う/脱呪術化/日常を営む仏道/トリックスターとしての蓮如/世俗の苦悩へ届く言葉/受動態で語ることから始める仏道
第5章 鈴木正三──日本仏教の改革者
雪山童子の物語/『盲安杖』の著述/正三、修行の旅/旺盛な著述活動/日常のなりわい、すなわち仏道/正三の臨終/正三の立脚点/社会活動/あまりにも日本的な仏教/仏法すなわち世法
むすび
あとがき
参考文献
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