取り寄せ不可
<前編>
浪人生の孝史は、受験のため泊まったホテルが火災にあい、タイムトラベラーを自称する男に助けられた。
二人が助かるためにタイムスリップした先は、昭和11年2月25日、つまり、あの有名な「二・二六事件」の前夜の帝都、東京。
そして、二人が降り立った前庭は、二・二六事件後自殺したという蒲生将軍の屋敷のものだった。
あまり歴史に知識のない孝史はとまどいながらも、その時代の者として、蒲生邸で暮らすことになる。
あたりまえだが、そこでは、生身の人間が、まどい、笑い、悲しみ、働き、日々の生活を送っていた。
孝史を助けた男はほんとうにタイムトラベラーなのか?
蒲生大将を殺したのはだれなのか?
大きなスケールで描く歴史SFミステリー。
<総ルビ 小学上級から 小・中学生向けに一部改稿>
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