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動物と人間の入会地である峠周辺を舞台に、その幻想的な交流を「ほんとうにほんとうに楽しく」書いたと作者が生前述懐した、新美南吉児童文学賞受賞の連作童話集。登場人物が遭遇する出来事は、短夜の夢のごとくあえかで美しく、いかにもうまそうに描写される食べものも読者の想像をふくらませてやまない。かつてサンリオから出ていた雑誌『詩とメルヘン』編集長として安房作品をいくつも掲載した、やなせたかしによる解説を附す。
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