KV309,310,311
取り寄せ不可
"モーツァルト演奏の伝統を継承する編者が、演奏法と解釈を伝えるべく情熱を注いだ実用的なエディションである。本書は初版を重視して校訂をしているが、モーツァルト作品の美しさに迫るには、当時の記譜法、特にアーティキュレーションを書かれたとおりに演奏するだけでは不十分。楽譜に託されたイメージやニュアンスを感じ取るには、古典派の演奏法に対する理解が不可欠だ。そこで本書は、編者による演奏へのアドバイス──スラーやアーティキュレーションなどを、原典に由来する記譜と見分けられるようグレーで付加し、音楽の捉え方を感じられるように配慮した。さらに強弱や装飾音などの演奏法についても、前書きや脚注で詳細に解説を加えている。特に抑揚についての記述は、生き生きとした表情豊かな演奏への手掛かりとなるだろう。
本巻は、マンハイム・パリ旅行中に作曲された、KV309, KV310, KV311の3曲を収録。
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