まちづくり:デッドライン

まちづくり:デッドライン

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出版社
日経BP
著者名
木下斉 , 広瀬郁 , 日経アーキテクチュア編集部
価格
2,090円(本体1,900円+税)
発行年月
2013年4月
判型
A5
ISBN
9784822274634

本書は、日本の各地方都市の中心部分である「まち」の衰退に対して問題意識を持ち、今後も生活の場所として持続させるために何らかの行動が必要だと感じている全ての人に向けてまとめている。デッドラインとは「最後の限界線」。今「まちづくり」に取り組むにあたって意識すべき2つの危機的な限界線を意味している。1つは時間。人口が減少し、内需が縮小するなかで、日本のまちの多くは、いつ消えてもおかしくない状況にある。ひとたび悪循環が始まると周辺のまちに人や産業を奪われてしまい、まち全体を失う結果になりかねない。もう1つは空間。今のまちの規模を温存し、その全体に再び活気を取り戻すのは非常に難しいはずだ。「まち」のうちでも、自分たちが最終的に守リ抜きたいエリアはどこなのか。明確にラインを引き、その内側を守るために戦わなければならない。

著者の木下は、高校1年のときからまちづくりに取り組む筋金入りのまちづくり事業家。現在は、全国の事業型まちづくり会社が加盟する「エリア・イノベーション・アライアンス」で代表を務めている。
もう一人の広瀬は、建築を学んだのちに不動産の世界に飛び込んだ再生事業のプロフェッショナル。定性的なアイデア・コンセプト・デザインと、定量的なビジネスモデル・事業収支・スキームの2つの領域を横断し、様々な事業を推進してきた。

全国の8割以上のまちは今のまま続けることは難しいだろう。しかし、まちを「会社(事業体)」に見立て、合理的に経営できるカタチにつくり変えれば、生き残る可能性はまだある。本書は、段階を追って現在の課題を認識した上で、まちを守り、変革を起こすための方法を学んでいく構成になっている。

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