物理学は数学・化学・生物学・地学とともに科学の基礎として,理工学部の各学科で学ぶ専門分野の基礎を形成している。したがって,物理学をきちんと理解することは,各分野での専門的知識を修得するために,大変重要となる。本書では,物理学の基礎中の基礎であり,身近な物体から天体の運動までをニュートンの運動方程式を基礎にして理解する学問である「力学」を扱う。最初に,力学の理解に不可欠な数学(微分と積分,ベクトル)の知識をまとめ,その後に,基礎的な質点の力学を中心に剛体の力学までを,高校で物理学を履修していない読者でも理解することができるように,丁寧かつ平易に解説している。各節の終わりに理解を深めるための例題を載せ,解答を詳しく記している。演習問題は,難易度を分けて設定しており,また,なるべく例題と演習問題を対応させて,理解度を高め,記憶に留めることができるように配慮している。また,例題や演習問題もできるだけ高校の物理でとりあげられたものを使用し,これらを微積分とベクトルを用いて,大学で学ぶ物理として深く理解できるように配慮している。
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