朴正熙動員された近代化

朴正熙動員された近代化

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出版社
彩流社
著者名
曹喜よん , 李泳采 , 牧野波
価格
3,520円(本体3,200円+税)
発行年月
2013年2月
判型
A5
ISBN
9784779118395

1979年に暗殺された朴大統領について、日本で紹介されている本では

功績を讃えたものが多いが、本書は、いま、ふたたび韓国社会の中で

台頭しつつある朴正煕体制を左派・市民運動の立場から改めて非常に

高い質で論を展開した本である。朴正煕によって弾圧された民主化運動

の中心的な学者であり、韓国市民社会でもっとも著名な著者に

よる本書は、2010年の出版後、韓国では増刷を重ね、高い評価を

受けており、日本社会でも現在の韓国社会の政治情勢を理解する上で、

非常に有益な手引き・理論書となるだろう。



◎背景◎

韓国では、2012年12月に大統領選挙がある。

そこに、朴槿恵(パククネ)が立候補を表明している。彼女は、韓国で

いまだに絶大な人気を有し、日本との関係が大変に深い朴正煕

(パクチョンヒ:1917~1979年)元大統領の長女として有力視

されている。

朴正煕は、第5~9代(在任:1963年-1979年)もの長期にわたり

大統領を務めたが、その統治は開発・軍事独裁として知られ、

反共・保守の立場からは、「熱狂的な支持者」と賞される一方で、

市民(運動)の立場からは民主化を抑圧したとして「猛烈な反対者」

も生んだ。

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