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■江戸前寿司の秘話や、寿司好きの間で楽しまれる「ネタ」を、この1冊に盛り込みました。その一例をご紹介すると――■
1.江戸時代の屋台寿司で、庶民に人気だったネタは?
2.静岡県の「げんなり寿司」の名前の由来は?
3.寿司屋の符牒で「片思い」とは何のことでしょう?
4.春のサヨリ、刺身を食べ終わったあとの楽しみは?
5.新鮮なイカ、醤油以外のおいしい食べ方は?
【こたえ】
1.クルマエビ。当時の東京湾では、天然クルマエビが豊富に獲れました。
2.一説には、寿司の量が多くて見た目に「げんなり」したからとも。
3.アワビのこと。アワビは二枚貝ではなく、貝殻が片方しかないので「片思い」。
4.サヨリの皮を細火で焼いたものは、透き通るほど薄くパリっとした焼物で絶品。江戸前寿司ならではの旬限定の隠れメニューです。
5.とびきりおいしい粗塩を、新鮮なイカの身にちょっとつけて食べると感動のおいしさ。これも魚介のおいしさを知り尽くした寿司屋ならではの通好みの食べ方です。
■その他の「ネタ」も、この本の中でたっぷりお楽しみください!■
目次
第一章 芝大門東寿司のある町
東京タワーたもとの芝大門
芝大門東寿司のはじまり
一円寿司
江戸前の寿司屋に嫁いで
八十年のこだわり
安心できるお米との出合い
こんなお客様が…
第二章 寿司屋のいまむかし
寿司が「握り」となった理由
郷土料理となった寿司も多い
寿司屋と言えば、やっぱりマグロ
歌舞伎にもなった「すしの日」
符牒で知る寿司屋の食材
シャリは万全の気遣いで炊き上げる
わさびやガリ、醤油は寿司屋の名脇役
塩や酒、昆布も寿司屋に欠かせない
寿司屋の「あがり」
第三章 江戸前のネタを堪能する
寿司は色とりどりのミニ懐石
寿司は淡白な味のものからいただくと美味
四季折々に旬の味を楽しむ
板前が技を競う「光りもの」
江戸前の名
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