つなぐ
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＜おわりに＞より
上郷しし踊り保存会は、昭和57年に結成されました。それは、上郷町のすばらしい宝である「しし踊り」を将来を担う子どもたちに伝え、継承する中で、ふるさとを愛する心を育み、地域が一体となって取り組まれた伝承活動であり、上郷町にとっては欠くことのできない地域づくり活動です。
結成後早や30年が経過した今、折しも平成25年３月には上郷中学校が閉校になることとなっております。
しかし、上郷町では、保育園、小学校、そして中学校と、「上郷しし踊り」が一貫して伝承されており、中学校が再編成されようとも、定着したこの流れや形態をここで止めてはならないと思います。そこには、上郷町独自の地域づくりや教育への強い思いがあるからであり、だからこそ、子育てや教育における郷土芸能の伝承という心の財産を、私たち大人の責任においてしっかりと未来につないでいかなければなりません。そういった思いを込めて、この記念誌は『つなぐ』というタイトルとなりました。
私たちは、先達がこれまで地道に積み上げてきた上郷町の道標ともいえる「上郷しし踊り」の伝承に深く敬意を表し、これを絶やすことなく、今後100年に向けて力強く歩んでいくことを、この30周年を機に願うものです。
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