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とかく読みにくい「変体がな」を覚えるために、今までに無い「書く」というトレーニングを取り入れた、新しいタイプの「変体がな練習帳」です。
なぞり書きにより、さまざまな書風の変体がなの字母の輪郭を自身の指先の感覚で覚え、さらに読み方を反復練習して基礎を養います。
小社刊『変体仮名の手引』に納められている変体がなを抄出し、練習問題として再構成しました。初級編、中級編、上級編で達成度の目安を自己採点しながら、コツコツと着実に御自身のペースで進めることができます。上級編までに養った読解力で、さらに応用編の古典籍にチャレンジし、変体がな読解の実力アップにつなげます。
源氏物語などの古典籍を原文で読んでみたい方、変体がな読解が必修の学生の皆さん。是非この変体がな練習帳をお役立てください。
変体がな修得のポイント
人それぞれに顔が違うように、筆跡は一つとして同じものはありません。また共通の規範などなかった時代の変体がなには同じ字でも想像を超えた振幅があり、そのことが変体がなを難しくしている最大の理由といえましょう。テキストで変体がなを憶えたつもりでも、いざ筆跡が異るとまるっきり読めないという人をしばしば見かけます。
肝心なのは字の形を憶えることではなく、瞬時に変体がなの書かれた筆先を追えるかどうかです。そのためには頭で憶えるのではなく、手で書いて身体全体でこれを身につけることが何より求められます。
本書では直接変体がなを書きこみながらこれを身につけていけるように編集しています。結果だけを急がず、書くことに時間をかけて取り組んでください。しかし紙数には限界がありますので、すべてにそのような欄を設けることはできません。設問にはなくても出てきた変体がなを書いて理解するように心掛けていきましょう。
頭で憶えたものはすぐ忘れてしまうのが人の常です。ところが身体が身につけたものはいつまでたっても残るものです。いわば車の運転のようなものとお考えください。辛抱強く、書きながら本書に取り組まれ、抵抗なく変体がなが読めるようになることを期待しています。
財前 謙
初級編から応用編まで自己採点、「書く」ことで段階的に覚える、
古典籍読解力のトレーニング法。 改訂版
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