取り寄せ不可
「トンヤレ節」――わが国における軍歌の第
一号である。この歌とともに、倒幕を掲げる
官軍は行進した。そして、この作詞者こそが、
本稿の主人公、品川弥次郎である。
萩藩の足軽の子として生まれ、十五歳で松
下村塾に入塾。吉田松陰に将来を嘱望された
少年は、高杉晋作、久坂玄瑞、桂小五郎らと
ともに、幕末、維新を駆け抜けた。
蛤門の変、戊辰戦争、西南戦争……。古川
薫氏の筆は、品川弥二郎という男が、まさに
重大局面に立ち会った歴史の証人であること
を浮き彫りにしていきます。その後、新政府
の人間として、ヨーロッパに留学、協同組合
運動に刺激を受け、日本に移植しようと尽力
した後半生。あえて苦難の道を、なぜ選択し
たのか。その衝動はどこからきたのか――。
長年にわたり、幕末、長州を追い続けてき
た筆者ならではの、画期的な評伝小説です!
よく利用するジャンルを設定できます。
「+」ボタンからジャンル(検索条件)を絞って検索してください。
表示の並び替えができます。