東京骨灰紀行

ちくま文庫

東京骨灰紀行

1~2日で出荷、新刊の場合、発売日以降のお届けになります

出版社
筑摩書房
著者名
小沢信男
価格
924円(本体840円+税)
発行年月
2012年10月
判型
文庫
ISBN
9784480429896

小沢信男晩年の代表作大江戸・大東京の乱離骨灰史震災・大空襲・牢屋敷跡・仕置場跡……掘り起こす、鎮魂行。アスファルトの下に累々と埋もれる、江戸・東京の骨灰。明暦の大火このかた、震災と大空襲の犠牲者までをまとめてご供養の両国から、小伝馬町の牢屋敷跡、小塚原の仕置場跡、地下鉄サリン事件の築地、お骨の大量入居地、谷中墓地に多磨霊園…。無数の骨灰たちの彼方に、この国の首都の来し方、忘れ去ってきたものが見えてくる。東京の記憶を掘り起こす鎮魂行。「江戸の遊芸人がゆき、明治の車夫馬丁がゆき、大正の林芙美子がゆき、街娼がゆき、昭和恐慌のルンペンがゆき、府立六中学生がゆき、戦後のパンパン諸嬢がゆき、オカマ諸兄がゆき、お好み焼き屋の女あるじがゆき、徹夜麻雀の輩がゆき、この道を笑ってわれらが往きしことわが忘れなばたれか知るらむ。」 本書は、それら膨大な数にのぼる、この街の亡き者たち、つまり、人民の歴史の街頭行列に立ちまじり、現世の東京をにらみ返すがごとき構図である。(黒川創「解説」より)

お気に入りカテゴリ

よく利用するジャンルを設定できます。

≫ 設定

カテゴリ

「+」ボタンからジャンル(検索条件)を絞って検索してください。
表示の並び替えができます。

page top