ひまわりの孤独

ひまわりの孤独

出版社よりお取り寄せ(通常3日~20日で出荷)
※20日以内での商品確保が難しい場合、キャンセルさせて頂きます

出版社
市井社
著者名
酒井映子
価格
1,320円(本体1,200円+税)
発行年月
2012年10月
判型
B6
ISBN
9784882081197

ただのおおらかさではない。彼女は、失敗者たちをもじっと見つめる。克服してきた自分自身の姿がそこにあるからだ。小さな歌を書く人々は、もちろん弱者たちを描いて優れた歌を紡ぐが、大きさというものはそれをも含むことができるのだ。

 特攻の少年兵に           かくれんぼの
 泣く                仲間は
 彼が生命を奪ったであろう      必ず探しだそう
 艦上の兵士に            忘れられた子は
 泣く                何時までも鬼を待つ

 そこが出発点だからであろう。だからこそ、立ち上がる歌があり、不屈な歌があり、明るさゆえの孤独があり、かちえた自由のなかでの戸惑いがある。精神と心の複雑と単純のすべてが表現されて、歌集という総合体となっている。大きな完成である。しかし、その単純と複雑の極をさらに透過して、創作活動は続くと思う。(草壁焔太氏跋文より)

華やかでぐいっと夏空に立つひまわりは、作者の象徴のよう。
ひまわりがゆえの孤独。そこまでの道のりを自分の足で歩き、自分の頭で考え、自分の心で決めてきたのだと感じる。

お気に入りカテゴリ

よく利用するジャンルを設定できます。

≫ 設定

カテゴリ

「+」ボタンからジャンル(検索条件)を絞って検索してください。
表示の並び替えができます。

page top