取り寄せ不可
"明治揺籃期、薩長が牛耳る中央政府の施策に翻弄される地方の男たちの姿を描く。「蝉」は南部の銅山の金工が,手荒なやり方で採掘権を私物化しようとした井上馨に談判しに行く話。「喰違坂」は赤坂喰違坂で岩倉具視を斬った不平士族を取り調べる佐賀出身の警察官の話。「一両札」は、老いた細工職人が元佐幕派の男達から贋札づくりを頼まれ、意地で引き受ける話。「女の面」は飛騨の地役人が中央からきて新施策を次々と打ち出す知事と農民たちのはざまで悩む話。その他「猿芝居」「道理」「フレーヘードル」の計七篇。中央の地方支配がはじまった時期のうねりを骨太に描ききった、直木賞作家四年ぶりの傑作短篇集。"
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