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植物を育てるときに避けて通れず悩ましいのが、病害虫です。特に、野菜や果樹など人間が食べておいしいもの、バラなど高価な植物ほど、病害虫に遭いやすいという運命にあります。
バラであれば、黒星病(黒点病)、ウドンコ病、枝枯れ病、ベト病、根頭がんしゅ病などの病気があり、カミキリムシ、アブラムシ、チュウレンジバチ、コガネムシといった害虫に襲われます。
病害虫は、時に植物を枯らしたり、利用価値、観賞価値をなくしたり、チャドクガなど毒針で人に被害を与えたりします。
放置するとより被害が広がるので、植物を栽培するときは、病害虫を早期に発見し、農薬などですばやく対処することが基本となります。
しかし、病害虫対処で困るのが、
1、病害虫の名前がわからないので、どのように対応してよいのかわからない
2、自分や家族、ペットや近隣をふくめて、農薬での健康被害が心配
ということです。
1で問題となるのが、病害虫ごとに対処法や効き目のある薬剤が異なり、また近年厳格化された農薬取締法により、農薬の使用が制限されたことです。農薬を正しく使用しないと処罰の対象となるので、被害を受けている植物の病害虫を的確に見分けなくてはならなくなっているのです。
ただでさえ、一般の人間には病害虫が見分けられず、正しい農薬の選び方もわかりません。
本書では、植物ごとの主な病害虫の写真を掲載してだれにでも見分けられるようにし、対応する農薬を紹介します。
次に問題となるのが、農薬への心配です。花卉類も心配ですが、野菜や果樹など人の口に入るものは、健康への影響が気になるところです。無農薬で栽培できれば理想ですが、現実にはなかなか大変です。
そこで本書では、類書にはまだあまり取り上げられていない、近年登場してきている自然由来で人体に影響がない農薬や、進化した資材による農薬に頼らない予防や防除方法などを積極的に取り上げます。
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