内容は3部構成であり、フランス社会に固有の文化を示す「フランスの社会と文化」、歴史の中の文化の変容を示す「フランス文化の流れ」、そして地理的な特有性と拡がり、とりわけ多様性を示す「フランス文化の多様性」からなる。第10章「フランス語圏文化」では、国境を越えて、旧植民地支配下でフランス語と母語との葛藤からどのような新しい言語表現が獲得されてきたかを問い、そして他方では、英語によるグローバルな支配下で、少数言語たるフランス語がどのような地平を切りひらいてきたかという、新たな視点が展開されている。「序章」では大きな枠組みとして、地理と歴史、思想、法律・政治・経済を示し、フランス文化の特質が、社会の仕組みそのものに起因することを示すと同時に、文化の差異が、人文学のみならず、社会科学から自然科学の多分野にわたるという視点を提示している。
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