鉛筆部隊と特攻隊

鉛筆部隊と特攻隊

取り寄せ不可

出版社
彩流社
著者名
きむらけん
価格
2,200円(本体2,000円+税)
発行年月
2012年7月
判型
B6
ISBN
9784779117992

特攻隊と疎開学童の知られざる心の交流!

太平洋戦争末期1945 年2 月~ 3 月、信州松本の浅間温泉に滞在中の特攻隊

(武剋隊・武揚隊:学徒兵含む、満州新京で編成)と世田谷の代沢小学校の

学童疎開生徒たち(鉛筆部隊)との間には心温まる交流があった。

ほとんど知られていないこの史実を、戦後64 年、元疎開児童の一人が

発したメール(疎開寮の寮歌の歌詞を尋ねた)をきっかけに、

さまざまな人々の証言と多くの新発見資料(手紙・辞世の句の遺墨ほか)

などをもとに浮かび上がらせる感動ノンフィクション。



※鉛筆部隊 疎開児童を引率していた国語教師、柳内達

男氏が命名。実に多くの作文(手紙」)が書かれ、一部

現存している。本書でも貴重な証言として掲載。子供

たちもまた鉛筆で戦っていた。また、「週間少國民」に

は「神鷲と鉛筆部隊」として、交流が紹介されている。 





今日、突然出発することになって、こちらへ来ました。

今日は岐阜泊まりです。元気な明ちゃん達とお別れして

急にさびしくなってしまいました。皆さんと一緒に楽しく過ごした

浅間での事をなつかしく思い出しています。もう近く再疎開ですが、

どこへ行っても元気にしっかりべんきょうしてください。さようなら



疎開学童、松本明美さん(当時小学4 年)にあてた武剋隊の特攻隊員、

時枝 宏軍曹(20 歳)の最期の手紙。彼は、この七日後の四月三日に

特攻機に乗って出撃し、沖縄沖で戦死している。 



特攻隊員の遺墨・・・本書取材過程の2012 年3 月

新たに見つかる。上記手紙との本音と建前の落差に

胸をつかれる。書き残したものが『きけわだつみのこえ』で

紹介された会津出身、明治学院、長谷川信学徒兵の遺墨もある。

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