取り寄せ不可
得体の知れない敵国、日本を丸裸にするため、アメリカはすさまじい執念とエネルギーを費やし極秘に捕虜尋問センターを準備した。暗号名はトレイシー。日本人の国民性、心理、戦術、思想、都市の詳細などについて捕虜たちが提供した情報が、やがて日本の命運に大きくかかわってくる。講談社ノンフィクション賞受賞作。(講談社文庫)
アメリカにとって捕虜=「情報」だった
日本兵は、なぜ尋問官にあらゆる情報をしゃべったのか
得体の知れない敵国、日本を丸裸にするため、アメリカはすさまじい執念とエネルギーを費やし極秘に捕虜尋問センターを準備した。暗号名はトレイシー。日本人の国民性、心理、戦術、思想、都市の詳細などについて捕虜たちが提供した情報が、やがて日本の命運に大きくかかわってくる。講談社ノンフィクション賞受賞作。
太平洋戦争期の日本兵は、戦陣訓の「生きて虜囚の辱(はずかしめ)を受けず」の一句に代表されるような考え方で教育される一方、捕虜に関するジュネーブ条約の内容についての教育を受けておらず、捕虜となった際の作法や対処法が身体化されていなかった。
――加藤陽子(東京大学教授)<解説より>
よく利用するジャンルを設定できます。
「+」ボタンからジャンル(検索条件)を絞って検索してください。
表示の並び替えができます。