幻の重慶〈二流堂〉

幻の重慶〈二流堂〉

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出版社
東方書店
著者名
阿部幸夫
価格
2,640円(本体2,400円+税)
発行年月
2012年6月
判型
B6
ISBN
9784497212184

日中戦争下の臨時首都重慶で、文化人たちが集ったサロン「二流堂」。劇作家夏衍・呉祖光・曹禺・老舎ら多彩な人物像と、抗戦下に華開いた文芸界の様相を哀惜をこめて活写する。戯曲解説・人名録など関係資料収録。

●編著者のことば
「二流堂」を名乗る組織化された文芸団体が、抗戦期の臨時首都重慶に実在したわけではない。だからいまさら彼ら芸術家たちを反革命だなどとやり玉に挙げるのはおよそ筋違いだ。そう庇ったのが、周恩来だった。庇うだけでなくむしろ、あのころの重慶文芸界には「二流堂」なる、有形な組織体ではない、無形なる「中国の知性」あるいは「中国の良識」が存在して、抗日戦争遂行の世論をリードしたのだ、といいたかったのだろう。その良識グループのひとり呉祖光は、いみじくも「二流堂の群落」と表現する。いわれると、そうか、知的な傾向が同じで、有機的に生育している植物群体が、群れないようで群がっていたのだなと、妙に感心もし納得する。……(「あとがき」より)

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