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日本のノーベル賞受賞者2名が、ともに小学生のときに読んで、その後の進路に大きな影響を与えた、と語った本として話題化した一冊!
たった一本のロウソクをめぐりながら、ファラデーはその種類、製法、燃焼、生成物質を語ることによって、科学と自然、人間との深い交わりを伝える。時を超えて読者の胸を打つ感動的名著。
ノーベル化学賞が決まった吉野彰氏の「化学への興味を持つ原点」となった運命の1冊。2016年にも、ノーベル生理学・医学賞を受賞した大隅良典氏が科学者を志すきっかけになったと明かして注目された。
「この宇宙をまんべんなく支配するもろもろの法則のうちで、ロウソクが見せてくれる現象にかかわりをもたないものは一つもないといってよいくらいです」ロンドンの貧しい鍛冶屋の家に生まれたファラデーは、1本のロウソクを用いて科学と自然、人間との深い交わりを伝えようとする。子供たちへの慈愛に満ちた語りと鮮やかな実験の数々は、科学の面白さ、そして人類の未来をも照らしだす。
時代を超えて、常に理科の先生が子どもたちに読んでもらいたいと考える「永遠の名著」が、読みやすい新装版で登場!
「原始時代のたいまつからパラフィンロウソクにいたるまで、その道のりの何と遠いことであろう。
人間が暗夜にその家を照らす方法は、ただちにその人間の文明の尺度を刻む。
(中略)
ロウソクはいまや、自然界の暗黒の場所を照らしだすためにつくられた。吹管とプリズムとは、地殻に関する知識を追加しつつある。しかし、たいまつの光、いや知性の光はまっ先にたたねばならぬ。
本書の読者のうちのいくたりかは、知識の蓄積を増すことに一生を捧げることであろう。科学のともし火は燃えあがらねばならぬ。
炎よ行け。 」(W クルックスの序文より)
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