取り寄せ不可
近代中国において、「西洋」は侵略者であり、同時に変革のために学ばなければならない存在であった。本書は、そのような状況をふまえ、上海におけるモダニズムの視点から「中国モダニズム文学」史を読み直している。
●編著者のことば
中国モダニズムとは、中国社会全体が近代を迎え、西洋文化を自分のものにすべく努力したとき、社会と歴史の大きな激動を、西洋モダニズムの新奇な方法を用いて表現しようとしたテクスト群であったというべきである。中国モダニズムにとって実験とは、新たな表現技法を編み出すことではなく、ヨーロッパモダニズムが編み出した方法によって中国社会の変動を表現することであった。中国のモダニズムを考察するとは、近代中国がこうむった歴史の大変動を踏まえた上で、 社会や歴史と文学テクストの連動関係を、一つひとつ確認していく作業にならざるをえない。(「はじめに」より)
よく利用するジャンルを設定できます。
「+」ボタンからジャンル(検索条件)を絞って検索してください。
表示の並び替えができます。